疲れる・・を考える

澁谷 和久

2014年10月28日 13:18

ふ力の限りに突っ走ったり、体の続く限り走り続けたりした後、どっと
襲ってくる…(もちろん他にもいろいろありますが)、その疲労とは、何故存
在するのでしょうか。
 ある意味、不快なものでもある分、ない方が快適なのでは?と思ったりもし
ますが。この『疲労』と言うものは、これ以上動くと体が壊れてしまいますよ、
だからもう脚を止めて下さい、体を休めて下さい、というサインだと言われて
います。体が壊れないように守るため、ですね。
 ちなみに、痛みもそれと似たような意味があると言われています。つまり、
限界は近いですよということを体自身がお知らせしてくれているようなものな
のでしょう。
 なお、そのサインを見逃しやすかったり、あるいはサインに気づいても動き
続けられる〜ということが、人間の場合は考えられます。疲れているはずなの
によく動けるね…ということが多々ある方もいます。
 また、何かの緊急事態でとにかく動き回れてしまう、おそらく疲れているの
だろうけれどもそれは全く感じない、という経験がある方もいるかもしれませ
ん(火事場の馬鹿力、ですね)。
 それから、トレーニング状況に比べてレースでのパフォーマンスがとても良
い、つまり本番での力の発揮能力が非常に高い方もいますし、ハタから見ても
非常にきつそうなのに、それでもひたすら追い込み続けられる方もいます。そ
の分なのか、その後はぐったりグダグタになる度合いや頻度も多い…なんてこ
とがありますが…。となると、疲労のサインの感じ方や感じてからの動きにも
個人差はあるのではないかと思われます。
 くまた、疲労に関連する物質はいろいろありますが、そういった状態変化を脳
が感知します。また、集中力や意欲、注意力の低下等、疲労から生じる症状も、
体内の物質の変化が関わっています。そして、疲労から回復させるには『休養』
が必要ですが、その中でも一番重要、一番休めるのは『睡眠』です。